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スペシャルライブ「Extreme Hearts LIVE STAGE」ライブレポート

Extreme Hearts LIVE STAGE

Extreme Hearts LIVE STAGE
2025.03.02 @東京・ニッショーホール

TVアニメ『Extreme Hearts』(以下、『エクハ』)のスペシャルライブ「Extreme Hearts LIVE STAGE」が2025年3月2日(日)、東京・ニッショーホールにて開催されました。

本作は2022年7月から1クールにわたって放送され、2023年にはスペシャルイベント「Extreme Hearts × Hyper × Stage」を開催。今回は実に約2年ぶりの単独イベントであり、初となるライブイベントということで、どんなステージが繰り広げられるのか、開演前からファンの期待が高まっていました。

今回のライブは、「RISE」の野口瑠璃子さん(葉山陽和役)、岡咲美保さん(小鷹咲希役)、優木かなさん(前原純華役)、福原綾香さん(橘 雪乃役)、小澤亜李さん(小日向理瀬役)、そして「May-Bee」の阿部里果さん(桜井羽月役)、大地 葉さん(末宗祐里子役)、湯浅かえでさん(本田千尋役)、森山由梨佳さん(ティーナ・メルキース役)が出演。MCはノノ役の橋本ちなみさんと実況アナウンサー役の利根健太朗さんが担当しました。

会場が熱気に包まれる中、ライブは橋本さんと利根さんの影ナレからスタート。トップバッターとして岡咲さんが登場し、始まったのは本作のOPテーマ「インフィニット」。咲希のイメージカラーでもあるピンクのドレスを揺らしながら、透明感溢れる歌声を披露します。冒頭からファンの皆さんもクラップで大いに盛り上げました。

その熱量はそのまま次の楽曲にも引き継がれます。May-Beeの登場と同時に会場がチームカラーの黄色に染まり、始まったのは「Buzz Everyday」。イントロからすさまじい声援が溢れ、大音量のコールアンドレスポンスが続きます。「思い切り盛り上がっていこう!」と阿部さんが煽る姿も印象的でした。

MCでは、「お客さんの熱気がすごい、近い」と、May-Beeのメンバーがこぞって喜びをあらわにします。また、2024年2月14日にリリースされたソング&ストーリーアルバム「Start Sign」収録の「Believe in smile!!」からMay-Beeの新キャストとなった森山さんは、「皆さんの笑顔や声から『エクハ』愛が伝わってきて……。温かさを感じています」と、ステージに立てた感動を言葉にしていました。

話題はリハーサルにも及び、May-Beeのリハはいつも穏やかであることや4人全員でできたことなどが語られます。そしてコールアンドレスポンスの練習として、大地さんが「各メンバーの名前を呼んでもらおう!」と提案し、それぞれのキャラクターの名前が会場に響き渡るのでした。

舞台が暗転すると第1話冒頭のシーンがスクリーンに映し出されます。陽和が抱える歌への思い、そして挫折と希望がモノローグによって語られ、陽和の始まりの楽曲である「青空に逢えるよ」へ。青いペンライトに包まれた野口さんが、陽和の思いを力強くも伸びやかな歌声で表現していきます。アニメのラストを迎えた今だからこそ感じられる希望がありました。

続いてスクリーンに映し出されたのは、第3話よりLINK@Dollのライブシーン。RISEとして始動した陽和、咲希、純華が始めてステージに立つシーンであり、LINK@Dollのパフォーマンスを眺める3人が緊張の面持ちでステージを迎えます。映像とシンクロするように、RISEの「Rise up Dream」がスタート! 作中のライブ映像もスクリーンに流れ、振り付けのシンクロぶりにも目を奪われます。

MCでは、野口さんが「青空に逢えるよ」について、「ひよりん(陽和)にとっても大切な曲なので、心を込めて歌いました」と、楽曲への思いを伝えます。優木さんは、「(「Rise up Dream」は)最初にお客さまに披露した3人の曲なので、忠実に振り付けが少なめです」と、笑いを誘いました。デビューしたての初々しさもこの楽曲の魅力なのです!

そして、優木さんの呼び込みで雪乃役の福原さんと理瀬役の小澤さんがステージに登場。RISEのメンバーが全員集合したところで、「Happy☆Shiny Stories」へ。最終話の劇中歌として使用された、振り付けがかわいらしい楽曲です。優木さんと福原さん、岡咲さんと小澤さんが目線を送り合ったり、手を繋いだり。そんな「最高の景色」を野口さんが見守る構図も素敵でした。

続く「大好きだよって叫ぶんだ」は、ファンへの思いがグッと詰まった楽曲です。爽やかで疾走感溢れる曲調に合わせて会場も大いに盛り上がり、間奏前の掛け声でメンバーとファンが一体に。お互いの「大好き」がリンクしたかのようでした。

ここからは、「トネケン&ノノのエクストリームラジオ」のコーナー。利根さんと橋本さんが、ファンからのおたよりを紹介していきます。まずは今回のライブがクラファン(クラウドファンディング)の達成によって開催できたこと、わずか40分程度で目標を達成し熱い応援が寄せられたことに感謝を伝えました。

ファンからは、『エクハ』への熱い思い、新規グッズやライブ開催の喜びなど、さまざまなメッセージが寄せられ、橋本さん演じるノノの楽曲も話題に。果たして、本日のライブで披露されるのか……!? 橋本さんが期待を煽ります。

ライブ後半の先陣を切ったのは、初お披露目となる新衣装に身を包んだMay-Bee!「HELLO HERO」ではキャストもペンライトを持つという新たな振り付けで、会場を沸かせます。パワフルな歌声と華やかな演出というMay-Beeらしさが詰まったステージに。

続いては、ソング&ストーリーアルバム収録の新曲「Believe in Smile!!」。May-Beeとしてはラストの楽曲となり、4人もイチバンの笑顔でパフォーマンスを披露。サビでは会場が一体となって手を振り、間奏では阿部さんが「みんな最高!」と思いを爆発させます。優しいメロディと前向きな歌詞が会場を包む、多幸感溢れるステージになりました。

MCでは、メンバー全員が新衣装への感謝を述べます。「皆さんの支えがなかったらそもそも用意されなかった衣装なので、本当にありがとうございます」と、大地さん。またそれぞれが衣装のお気に入り部分を語り、湯浅さんは「アシンメトリーのシルエットやアクセサリーに注目してほしい」と語りました。

そして、阿部さんが呼び込んだのは、野口さん。ここで会場がざわめきます。May-Beeが阿部さんを残してステージを去ると、「キセキRelation」へ! こちらもクラファンによって実現した新曲であり、ファンなら誰もが夢見た陽和と羽月のスペシャルユニット曲です。なんと言っても聴きどころは、歌の掛け合い。優しい楽曲ながら、どこまでも併走し合い、お互いを高め合うかのような掛け合いが続き、最高のライバルであることが感じられます。重なり合う歌声もまた素晴らしい!

ステージが暗転すると、スクリーンにノノの起動シーンが! そう、待ちに待ったノノのソロ曲「あなたの望み」です。本来は陽和パートのある楽曲ですが、今回はファンの皆さんが担当。橋本さんは柔らかい歌声で、RISEを見守るノノの優しさを表現していきます。MCで野口さんと阿部さんが「かわいいよ!」と橋本さんに抱きつくのも頷けるほどの、キュートさでした。

「キセキRelation」について、阿部さんが「2人の空気感、掛け合いが好き。皆さんはどうですか?」と客席に尋ねると、大きな拍手が。一方、野口さんは「またユニットとかやりたいです。何も決まっていませんが(笑)」と語り、口に出して希望を伝えていこうと意気込みました。

そして、ここから新衣装をまとったRISEがラストスパートへ。「全力Challenger」では、冒頭からメンバーが客席を煽り、一気に会場の熱量が大きくなっていきます。間奏では野口さんのセリフから、メンバー全員での「みんな大好き!」。陽和だけの「大好き」と叫んだアニメ本編とは異なる、今、ここにいるRISEからのメッセージにも受け取れました。

ライブ初披露となる「Start Sign」は、開放感と疾走感が心地いいまっすぐな楽曲。サビではダイナミックな振り付けを披露し、間奏では「もっともっと!」と客席に向けて声を上げる場面も。一人一人が歌を紡ぐDメロ終わりでは、メンバーが円陣で手を重ねるようなパフォーマンスもあり、RISEの新しいスタートを感じさせてくれました。

MCでは、福原さんが「『Start Sign』、ようやく皆さんに披露することができました」と、喜びをあらわに。また、新衣装やヘアメイクについてもその魅力をアピールしていきます。小澤さんは「スカートのキラキラした生地とブルーのベルト」を取り上げ、岡咲さんは「メッシュ」に注目。それぞれの髪にイメージカラーのメッシュを入れてもらったそうで、「ジャケ写を再現していただきました」と語りました。

そして、「みんなで一緒に虹を描いていきませんでしょうか」という野口さんのひと言から始まったのは、本作のEDテーマ「SUNRISE (Ver.RISE)」。会場にいる全員が大きく手を振り、メンバーもファンも声を上げて華々しいフィナーレを迎えました。

最後はステージに出演者が勢揃い。前回のイベントに引き続き、キングレコードの三嶋章夫総合プロデューサーからの手紙が読み上げられます。「これだけ愛されている『エクハ』を絶対に続けます。また各グループの新曲をたくさん作って、必ずやライブをできるようキングレコードも頑張ります」とのメッセージに、会場は大いに沸きました。

放送終了後もさまざまな展開が続いている『Extreme Hearts』。今回のライブでは、確実に進化したRISEとMay-Beeが、夢の「その先」を描いてくれました。次はどんな景色を見せてくれるのか、楽しみに待ちましょう!

文:岩倉大輔
写真:荒金大介

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RISE 葉山陽和 コメント

新ユニット曲の制作を担当させていただきました、RISEの葉山陽和です!

曲のテーマは皆さんからいただいた「強くて明るい、青春!な曲」をまんなかに。
スペシャルユニットの曲ということで「ひとりでは歌えない、ふたりだから生きるメロディ」をのせて、歌詞もやっぱり青春テーマで。
今回の歌詞でピックアップしたのは、みんなで一緒に盛り上がれるのっていいよね!っていう「青春」です。
大変なことも難しいこともあるけど、だから楽しい。がんばったから、その場所に行けたから盛り上がれて、すごく楽しい。
キセキみたいな出会いがあったからここにいる。
わたしと羽月さんが一番共有できる気持ちがそれかも!っていうのとライブに来てくれた、配信を見てくれてるみなさんとも共有できるといいな……なんて思いながら歌詞を書きました。

あとは、それぞれの担当パートの歌詞で、意図的に言葉の選択を変えています。
「わたしが選びそう/羽月さんが選びそう」なワードになってるといいな……って思っていました。
(それぞれの担当パートの言葉だけを追いかけたら、2人の表情が浮かんでくれるといいな……なんて)

改めて本当に、ひとりじゃ絶対にできなかった曲です。
たくさん聞いてくれたら嬉しいです!